■決算が終わったら、すぐに動かなければ間に合わない
公共工事の入札資格が得られるまでの流れは、下記の通りです。
見ていただくとわかる通り、審査が何段階もある上、提出する書類もかなり多く、準備にもかなり時間がかかります。
よって「決算が終わったらすぐ動く」つもりで準備しなければなりません。
公共工事受注までの流れ(3月決算の会社の場合)
※建設業許可を得ていることが前提です。
7月末日まで 決算報告書提出
↓
8月末日頃まで 経営事項審査申請(2段階)
(1)分析機関※での経営状況分析申請(即日~10日程度。料金により異なる)
※CIIC、ワイズ公共データシステムなど、国土交通大臣が認可した民間団体
(2)知事への経営規模等評価申請・総合評定値請求(申請してから1カ月以上)
↓
競争入札参加資格申請(2種類)
(1)随時申請
(2)定期申請(2年に一度。12~2月)
■経審は毎年受ける
経営事項審査(経審)は、毎年受けなければなりません。
なぜなら経審の結果通知書の有効期限は、”決算期から”1年7カ月だからです。
例えば3月末決算の会社の場合、翌年10月には有効期限が切れてしまうところ、その前の翌年3月に次の決算期を迎えてしまうからです。
費用の目安(税抜)
1.決算報告書作成(経審対応)
基本報酬 6万円~
1業種追加ごとに1万円加算
2.経営状況分析
報酬 3万円~
実費 分析機関の手数料 9000~3万9000円程度
(高い料金を払うほど、結果通知が早くなりますが、標準的なコースは2~3日で1万3500円程度)
3.経営規模等評価申請及び総合評定値請求
報酬 5万円~
実費 経営規模等評価申請 8100円+審査対象業種数×2300円
総合評定値請求 400円+審査対象業種数×200円
4.建設工事等入札資格審査申請
報酬 3万5000円~
その他、各種証明書取得費用が数千円~かかります。
対象の業種が1業種で、決算報告から入札資格審査まで全て当事務所で行う場合は、約22万円~です。